いつもお世話になっております。わいとん(@ytnobody)です。
今年もいよいよ終わりが近づいてきましたね。私はいま、お花摘みを我慢しながらこのエントリを書いています。
さて、この度私はAirGitというソフトウェアを考案・公開しましたので、お知らせいたします。
AirGitというものを作りました。
AirGitというのは、ブラウザから直接Gitリポジトリを管理できる軽量なWebベースのGitクライアントとなります。push、pull、branch作成、remote管理など、モバイルフレンドリーなUIで操作可能となっているのが特徴です。
リモートホストにあるGitレポジトリたちを、スマートフォンからブランチ操作をしたり、pushしたりタグを作ったりしたいなー、という要求を満たすために作りました。
AirGitの特徴とできることは以下の通りです。
- ワンタップ操作を重視したモバイル最適化UI
- 複数リポジトリ管理(ローカルファイルシステム)
- ブランチ完全管理(一覧表示、作成、チェックアウト、削除)
- Gitタグ管理(一覧表示、作成、プッシュ)
- Git操作(プッシュ、プル、ステータス確認)
- リモート管理(追加、更新、削除、選択)
- リポジトリの初期化と作成
- コミットの先行/遅延追跡
- モバイル最適化UI(下部ナビゲーションバー)
- PWAサポート(オフラインキャッシュ、ホーム画面アイコン)
- コミット履歴表示(過去20件)
- User-mode Systemdサービスへの登録と管理
- 設定メニューによる構成
(AirGitの見た目。きわめてシンプル。)
正直なところ、Ubuntu Linux以外での動作はまったく確認しておりませんので、何か問題があればIssueでお知らせください。
Goで作られていますから、リリースバイナリをDLし、実行するだけでアプリケーションが起動します。
amd64なCPUのLinuxの場合は…
1 | $ chmod +x airgit-linux-amd64 |
これだけで http://localhost:8080 が立ち上がるようになっています。
vibe-kanban + tailscale + AirGit = スマホだけでvibe coding
AirGitは、その真価をvibe-kanbanおよびtailscaleと組み合わせたときに発揮できるものとなります。
vibe-kanbanは、カンバンのような見た目のボードでvibe codingを行うツールです。vibe-kanbanにレポジトリを追加し、カンバンに新しいタスクを登録すると、AIがコードを仕上げてくれるという優れもの。ちょっと前までは結構不具合も多かったのですが、ここ2か月くらいで安定して使えるようになった感があります。
但し!vibe-kanbanだけではgit pushをはじめとしたgitレポジトリの操作ができないのです…(仮にできたとしてもボタン一発、とはならない)。
そこでAirGitを使って、スマホからgit pushしてやろうぜ、という目論見です。
(vibe-kanbanのカンバンボード。AirGit開発中のもの。)
一方、tailscaleはVPNを構築するためのツールであり、iOS, Android, Linux, Windows, MacOSなどなどに対応しています。
つまり、vibe-kanban、AirGitを開発マシン(Linux)に立ち上げておき、tailscaleを開発マシンとお手持ちのスマホに入れておけば…スマホだけでvibe codingが可能な環境を作り上げることができちゃう、というわけです。
AirGitはvibe codingの産物
ところでもうすでにお気づきの人もいると思いますが、AirGitはvibe-kanbanによるvibe codingだけで作られています。
途中からAirGitそのものを使ってレポジトリ管理をしていますから、実際のところはドッグフーディングしながら作ったことになります。
その気になれば、AirGitにvibe codingの機能を組み込むことも可能でしょう。今のところ、そこまではやろうと思っていませんが。
なおすでにvibe-kanbanには2つのissueを起票しておりまして、vibe-kanbanでgitレポジトリの操作ができるようになれば、AirGitはお役御免になると思います。が、そこまで待ってられないので、AirGitを作ったんです。
まとめとか雑感とか
AIにGo書かせるのいいですね。TypeScriptよりも正確かつ実用的なものが素早く安価に得られていると思います。
今後、こういう感じで自分が欲しいツールは小さくまとめてAIに作らせていく、というのが開発スタイルの主流になりそうな気がします。
AirGitについては、もし試しに使ってみたという方がいれば、感想や要望などお聞かせいただけると嬉しいです。