MADT: Multi Agent Development Team はすぐにやってくる

いつもお世話になっております。わいとんです。

1人で開発チームを回せたらなぁ、って思ったことありませんか?

要件定義、実装、レビュー、QA、それぞれ別の視点が必要じゃないですか。でも人を雇うのは大変だし、コストもかかる。

MADTはその答えになるんじゃないかって思っているんです。

MADTとは

MADT (Multi Agent Development Team) は、複数のAIエージェントが協調して開発業務を遂行するチーム構成のことです。私がここではじめて提唱する概念です。

各エージェントが専門の役割を持って、人間のチームみたいに連携します。私の観測範囲では、これに該当するものもいくつか開発されているようで、すでに実運用されているものもあると思います。

構成例

私が構築したMADTは4人構成です(これについては現状クローズドソース)。ざっと以下の通り。

名前 役割
Mei 要件定義 + PM
Yuki 実装 + インフラ
Priya レビュー + セキュリティ + QA
Amara 分析 + 改善提案

各エージェントはClaude CodeをMCP (Model Context Protocol) 経由で操作して、独立したプロセスとして動きます。

アーキテクチャ

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┌─────────────────────────────┐
│ Orchestrator (Go) │
│ - Slack/GitHub連携 │
│ - エージェント管理 │
│ - チームチャット │
└──────────────┬──────────────┘
│ MCP (stdio)
┌──────────┼──────────┐
▼ ▼ ▼
[Mei] [Yuki] [Priya] [Amara]

エージェント間のやり取りはチームチャットでやってます。人間も同じチャットに参加できるので、自然にチームの一員として会話できます。

特徴

1. 役割分離による品質担保

実装者とレビュアーが別なので、馴れ合いが起きません。Priyaは遠慮なくYukiのコードに指摘を入れます。

2. 自己改善

すべてのやり取りはログに残ります。Amaraがそれを分析して、改善提案をCLAUDE.mdに反映します。これでチームが自律的に成長していくようになる。

3. 無限ループ対策

レビュー差し戻しが3回を超えたら、上流 (設計や要件) に問題があると判断してエスカレーションします。下流で無理に解決しないようにするためです。

実績

ところで、これをCalciumっていう自作言語の開発に投入したんですが、だいたい3時間で6つのPRがマージされました。

  • コマンド追加
  • オプション追加
  • バグ修正
  • ドキュメント同期

人間1人でやったら数日〜1週間かかる量ですよね。

人間の役割

じゃあなんだい?MADTがあれば人間は不要なのかい?と疑問が浮かんできますよね。でもそうじゃないんです。

人間はスーパーバイザーとして:

  • アーキテクチャ判断
  • エスカレーション対応
  • 最終的な品質担保
  • 顧客とのハイレベルなコミュニケーション

を担います。手を動かすのはAI、判断するのは人間の役目です。

まとめ

MADTは「AIに仕事を奪われる」じゃなくて「AIとチームを組む」っていう発想・概念です。

1人でも開発チームを持てる時代が来てるってことです。しかも爆速で開発してくれる。見えてくるものが変わってくるやつだと思いませんかね。