FunctionsのApp Serviceプランで快適な気になった話

※このエントリはMicrosoft Azure Advent Calendar 2017の3日目のエントリとなります。

個人的に運営しているサービスの運営にAzure Functions(従量課金プラン)を使っていたが・・・

@ytnobodyです。

私が個人で運営している「うまミる」(旧:南関テイオー)という競馬予想サービスでは、予想データを作成するロジックをAzure Functionsで実行しています。

そのうまミるですが、先月くらいに不可解な問題に直面しながらも、従量課金プランでだましだまし運用していたのですが、とうとう現象が毎日発生するようになってしまいました。

予想ロジックの複雑化に伴い、従量課金プランでは捌ききれなくなったのだろうと思い、思い切ってApp Serviceプラン(Basic S1)にデプロイしてたところ、予想以上に快適でした。

当たり前だけど速い

当然のことなのですが、従量課金プランと比較して段違いに速いです。料金的には、それまではだいたい月額1500円程度だったところが5400円ほどにアップしていますので、個人で支払うにはなかなかの額面になってしまったと感じています。

しかし、毎朝Functionsの状況を確認する必要性がなくなったことを考えると、コスパは予想以上に良いと感じました。

実際どのくらいのコンピューティングリソースを使っているのかを把握できる

PaaSを使うという観点では正直なところ、どれだけコンピューティングリソースを使っているのかという点について、個人的には全く気にしたくないところではあります。

しかし、安定稼働とコストの両立を考えると、どれくらいのコンピューティングリソースを使っているのかを把握しないと、ちょうどよさのあるプラン選定ができない、というのが現状です。

App Serviceプランにすると、Application Insightsを有効化するだけで簡単にリソース使用状況や関数の実行に関する統計(成功・失敗や関数の実行にかかった時間など)が可視化できます。これはちょうどよさのあるプランを選定するうえでありがたい話です。

そういえばこの原稿を書きながらApplication Insightsを見ていたら、妙に失敗率のたかい関数がなぜ失敗しているのかをようやく把握することができました(これについてはそのうち別途エントリを起こすと思います)。

まとめ

以前サポートを受けた際、「従量課金プランでは厳しいかもしれませんので、App Serviceプランもご検討ください」という助言をいただいていましたが、明らかに快適になりました。当然元々のペインポイントであった「毎日関数が起動できなくなってしまう」という問題も解決しています。

最後に、状況にもよるのでしょうが、Azure Functionsについては「従量課金プランで感覚をつかんだら、App Serviceプラン + Application Insightsも試してみてほしい。MSの本気はどうやらこっち側だ。」ということでまとめとさせていただきたいと思います。